その佇まいから、「このお店のコーヒーは美味しそう」と分かるようになりました(それだけ経験値を積んだということだと思います。果たして本当でしょうか?)


 →この「おいしい珈琲をどうぞ」は、美味しいコーヒーのサイン


さて入店しテーブル席に座って、ふとカウンター側を見るとそこには【コクテール堂】から届いた(珈琲豆が入っていると思われる)段ボール箱が置いてあった。


店の外の看板等には一切そんな表記はなく(コクテール堂系は、出していませんね。KEYとかUCCとか、ARTみたいに)、たまたま私はその箱を目にしただけだったのだが、マスターに、

「こちらの豆はコクテール堂のものをお使いなんですか?」

と伺うとマスターの表情は微笑みに変わり、


「そ〜〜なんですよ。わかりますか、コクテール堂。うれしいなあ! お店を開いてから1年経つけど初めてですよ、コクテール堂をわかってくれたお客さんは!!


私「えっ! そうなんですか? メニューにもニレブレンドやレジュブレンドとかあるし、そこの段ボール箱にコクテール堂って書いてありますよね。」


マスター「お客さん、東京の方?」

私「いえいえ、長野県ですけど・・・。実はコクテール堂の焙煎工場が山梨県韮崎市にあって、そこに行ったことがあるんですよ。」

マスター「私もね、そのへんのペンションに泊まったときに、そこでコクテール堂の豆を使っていて、『これだ!』と思ったんだよね!」

私「じゃあ、ニレブレンドください。」

店内を見渡し内装や調度品をみると、

【ここはBARでもいい】

そんな雰囲気である。


 →ブラウン系の調度品と壁


 →+間接照明


私が伺ったのは12:00台のお昼時。ここは1階にあるのだが店舗立地が奥まっていてわかりづらい。もうそれだけで客を選別していることになる。


 →店名も、観葉植物の奥(ドア口)にあるだけ


これは逆に言うと「来店目的で訪れる客が期待できるため、客層の意識がそれなりに高い(可能性がある)。」そんな店舗であるため、この時間帯の私の滞在時間中に来客はゼロ。

繁華街の中にあり夜遅くまで営業していることから、夜の部の来客のほうが多いのだそうだ。



そういえば、夜営業の喫茶店でひとつ思い出した名店がある(あった)。

京都のRiddle。

ここはシンプルなBARの店舗がそのままカフェになったような見事な夜カフェだった。

カウンターでRiddleのマスターに「豆はどちらのを使っているのですか?」と伺うと

「コクテール堂です。関西では珍しいかもしれませんけど・・・・。」と答えてくれたのを思い出す。

そんなRiddleも数年前に伺ったら、(あった場所から)無くなっていた(2004年の1月末、突如閉店されたのだそうです)

残念だ、非常に残念!


 →木屋町三条上ル一(or二)筋目西入ル(だったような・・・)

(↑もはやこの看板も貴重)

創業300年の俵屋旅館が経営する遊形 サロン・ド・テで供されるsweetsや珈琲は、ここのmaster直伝だというお話しです(ただ、お値段が↑↑・・・・・)


ここカフェ フィユ・ドゥ・ヴァンサンヌには是非ともがむばってほしい。応援しますね。

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基礎データ

店名:CAFE FILL de VINCENNES(カフェ・フィユ・ドゥ・ヴァンサンヌ)

住所:愛知県名古屋市中区栄3-23-14 シティライフ栄 1F

TEL:052-262-1156

営業時間:10:00〜23:00(L.O.22:30)

定休日:不定休

公式ホームページ:http://www.artist-japan.com/vincennes/