艸艸庵







































「そうそうあん」と読みます。


「自らのこだわりをここまで前面に出して、ホームページで公開しているのか!」と、とても印象に残ったお店が、ここ艸艸庵


足を運んでみることにしました。


公式ホームページをみれば、その様子はわかるのですが、それはモニター画面の中でのこと。


現実にそのお店の空気を吸い、音に耳をそばだてて、出てきたものを口にすることで、自分の五感を使ってtotalな印象を受ける−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−、ヒトってだいたい「そういうふうにできている」もんです。

じつはここ、馬場昌(ばばしょう)さん率いるスタヂオアドアート【studio ad art】のアンテナショップ(というか集大成!?)の店舗なのです。

馬場さんが手がけたshopは【studio ad art】のホームページに掲載されているので、そちらを参照して下さい。


http://www.s-ada.com/


さて、その外観。「シカクノイエ」っぽいつくりとなっていますが、まず驚くのがその入口。


 赤丸の部分が入り口


高さ120cmのドアを潜(くぐ)らなければなりません。

これって、茶室に入るときと同じ感覚です。

そしてそこには、この(↓)文字(!?)を見ることができます。


 →「吾、唯足を知る」


実はこれ、私も好きな文字(というか言葉)です。

京都/竜安寺の蹲踞(つくばい)に刻まれている言葉として有名なこの文字は





竜安寺公式ホームページから


既に枯れ始めた私にピッタリな文字(というか言葉)です。



伺った時間は13:00ちょっと過ぎ。

昼膳タイムでパスタコース(2種類あり)とドリアコースから選べて、食事ができます。

「昼膳」と言うとおり「前菜→メイン+パン(自家製)→珈琲or紅茶→デザート」が付きます。


 →ドリアをいただきました。


 →珈琲とデザート


これで1500円也!!!!!!!!!!!!!!

前菜が出てきたところでマスター(馬場さん)の承諾をもらって写真撮影。

まず、昼膳一式。

次いで店内。


 →全ての席がカウンター!


 →ヨーロッパの名窯の作品が並ぶ! 垂涎!


 →販売している器もあります。


そうそう、ここの座席はカウンターのみの11席しかありません。どうやら、こういった店舗設計を得意としているようです。スタヂオ・アド・アートさんは・・・・・・。

公式ホームページでも触れられていることですが、ここの珈琲豆は神戸の萩原珈琲のものを使用しています。


 →「炭火焙煎」はやっぱり萩原珈琲でしょうね。


こだわりのページにもある通り、そこの手書きコメントには珈琲抽出にあたっての重要なポイントが含まれています。

それを整理してみると、

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@注湯のインドは100℃の湯をポットに入れ替えると88℃くらいになる。

A1回目の注湯は「のせる感覚」

B1回目では「むらし」

C2回目の注湯は蒸らした中心をめがけて吸い込む感じで注ぐ。

D注湯は何回もしない。

ということで、けっこういいポイントを突いています。

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ところが、マスター急いでいるのかなぁ?

A〜Dの感じじゃないんですよ。

あ〜もったいない。


器も凝っています。

名窯といわれる世界各国のものから日本製のものまでを、displayしてあり、そこから客が使ってみたいものをchoiceできるようにしてあるのです。

器を飾ってある棚は、背面に鏡がセットされ器の造形や意匠・designをわかりやすくしています(因みに私が腰掛けた席からは、器と器の間から自分の顔が写って見えてしまうところだったので、「ヘンにおすましサン」的な自分がそこにいました)

わたしが選択したのはWedgwoodのバード(シリーズ?)。

器ひとつで印象や気分て変わるものだと思うのです。

だから日常でも、心がけたいのは

@お味噌汁→木の器

A日本茶→茶碗(日本茶専用)

Bcoffee→coffee cup

C紅茶→tea cup

Dスープ→スープ用マグカップ

これくらいは、使い分けたいと思うのですね。

(すべてをひとつの器で間に合わせることもできるし、そういう人もいるにはいますが、私はできません。以前、大島渚がビンボー時代、中華鍋を洗面器代わりに使っていたことがあると言っていましたが、そりゃあ大監督になった後だから言えることでしょう。)


次です。それは、



soundsystemは以下の通り。

SP:JBL4435


 →逆光+ブレ・・・ごめんなさい。


AMP:SANSUI AU-α607MR

PL:DENON DP-57M

アナログレコードに拘っているようなホームページの文言でしたが、・・・・・


 →壁面画イラストはjazzGiants


やはり忙しい時間帯はCDをかけていました(私の時はMJQがかかっていましした)。


食べログでのコメントにも寄せられているとおり、ここのマスターのボケ加減とテキパキとしたやり手のママさんの掛け合い(!?)が何ともおかしいのですね。

こういうのを「割れ鍋に綴じ蓋」っていうのかぁ?

これを面白いととるかどうかは、客の反応が分かれるようです。

あと必ず店内で足を運んでほしいのがトイレ。


なぜか?


それは実際に自分の目で確かめてみましょう。


予めここは以下の何点かについて、お断りがあります。


@禁煙

A中学生くらい以下の入店×

B室内でのケータイ電話×→そのための小部屋を用意

C靴を脱いで入室

D?


 →駐車場側より


 →上の画像と180°反対側より。


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基礎データ

店名:艸艸庵

住所:愛知県稲沢市長野3−5−23

電話:0587−32−1608

営業時間:11:00〜17:00(月火水)
10:00〜17:00(土日祝)

定休日:木・金曜日

公式ホームページ:http://www.s-ada.com/sousouan/