Cafe CEREZA

ホストがカフェをオープンすればこんな感じのお店になるのではないか?
その良きサンプルがここ、“cafe cereza”

大須の一角にありながら店内は別天地

昼なのに店内は仄暗く、テーブルとカウンターの各席の前部にピンスポットのライトがついている。

店内はシンプルな造りとなっているが、それらしい(ホストクラブには行ったことはないけれど)だけでなく、マスターと他にもうひとりの店員さんが、その接客の極意を心得ているようだ。

コーヒーを淹れる際にも、そのパフォーマンスが客の目を楽しませる演出となっている。

例えば、

@ はじめに「挽いた豆(粉)の香りをお楽しみください。」と粉を渡され「香り」を嗅ぐことができる。

A 抽出時のお湯の温度を適温にするべく、ポットからポットへお湯を移す際、滝のように約1mほど、お湯を「飛ばす」

B カップをお湯で温めるだけでなく、カップの下のソーサーまで溢れでるようにお湯を注いで、全体を温める。

C サーバーからカップに抽出したコーヒーを移す時、泡がカップ内に残っていたら、カクテル用のステアリングスプーンでそれを取り去る。

D ミルク、シュガーを提供する際も心配り有り。

など、マスターの一挙手一投足(今回は足は関係なし)は見る者(客)の視線を意識していて、こちらとしても楽しませてもらえる。

で、コーヒーはどうかというと、それが「おいしい」のである

珈琲豆はどこのものを使っているか伺うと「神戸の萩原珈琲です」とのこと。

それをたっぷり20g用いて淹れるんだから、そりゃあ美味しいわけですね。

カップも凝っていて、私が伺うときはマイセンのけっこうド派手なカップで提供してくれる。
どうやら、その場の雰囲気なのか、それとも客の雰囲気をみてからなのか、いろいろとセレクトしてくれている。

総じて、過剰な演出はあるものの、美味しい珈琲を静かな雰囲気の店内で、心静かに楽しめる都会の隠れ家的オアシスのカフェである。

ちなみにここの名刺がこれ(↓)。

 イトウマサヒロさん以外の名前も記入されていれば良かったのに(スタッフとか)。

文字のレイアウトといい、配色といい、何かのアルバムに似ていると思いませんか?

 ←この豪華なメンバー!!!

そう、キャノンボール・アダレイ名義だけれど、実質はマイルス・デイビスがリーダーを務めている、このアルバムジャケットを意識していることは、明らか。
故に、BGMはジャズ(ただ、音源はUSENらしい)。

支払いを済ませ、店を出るところまで店員の方が案内してくれ、店外に出てからも、店頭から暫く頭を下げて客の行方を見送ってくれている(こんな応対って、少なくとも喫茶店でしてくれるところは、私の知る限りここしかない)。

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基礎データ
住所:愛知県名古屋市中区大須3−27−32
пF052−262−6674
営業:日・祝 12:00−18:00
   火〜土 12:00−22:00
定休:月曜日