平成の大合併で北名古屋市となった旧・西春町、その北名古屋市役所西隣に佇む


以前、行こうと決めてカーナビの目的地設定していたにもかかわらず、店舗の入口がわからずに諦めたという情けない過去があります。

今回は無事、入口も見つけることができて、伺うことができました。


 →ここがエントランス(入口)でした。


あとになって1回目に行った時のことを思い出すと、ちゃんと店の前を通り過ぎていたにもかかわらず、エントランスが周囲の緑と一緒になっていて(=同化)、よ〜っく見ないとこれ(↓)が目に入らなかったのですね。


 →ひらがなで「あうら」。


こんな感じなので、ふつうによくある○CCやK○Yコーヒーの看板などはあるはずもなく、しっかり見ても“COFFEE”の文字さえない!


あるのは石に刻まれた「あうら」の文字だけ。


つまり「たまたま通りかかって看板を見つけて、ふらっとコーヒーを飲みに入店」ということはあり得ない、最初からそういう客は想定していないお店ということですね。


 →駐車場から見たら「箱」ですから。


入店します。


正面にはカウンター8席、奥にテーブル席のフロア(1段低い位置)に分かれていて、ママさんとカウンター席のお客さんが談笑中。


いきなりカウンター席は失礼かと思い、テーブル席のフロアへ。


この椅子、有名なモノですね。


 →紛れもなく「喫茶店」です。念のため。


ルコルビジェの作品、“LC-1”


展示してあるのを見たことがあっても、実際に(実用として)座ることを前提に店舗に置いてあるお店は初めてです。

“LC-1(バスキュア・チェアorスリング・チェア)”よりもひとまわり大きいマルセル・ブロイヤーのワシリー・モデル(Wassily model)もよく似ているのですが、こちらは“LC-1”、スゴク寛げる椅子です。


特に背もたれが回転するようになっていて、座りながら思いっきり背を伸ばそうとすると、非常に気持ちよく背筋をストレッチすることができます(実は私も大塚家具製リプロダクト品のポニースキン・バージョンですが、持っております。いずれ、店舗へと思ったまま、数ヶ月経過)

テーブルは「石」、丸ごとぜんぶ「石」でできています。

まさに「石」そのもの

現代アートの美術館に付設されたカフェのようです。

テーブル席からカウンター席を眺めれば、(後ろから見ることになるので)「Y」文字が見えます。背もたれのデザインから(たぶん)ハンス・J・ウェグナーの「Yチェア」だと思われます。


 →中庭にも注目!


公式ホームページによれば、設計・南川祐輝氏、テーブル彫刻等・国島征二氏等により、こちらの店主・六浦貴子さんのコンセプトを具現化されたのであろう「あうら」。


メニュー用紙はなく、六浦さんが口頭で説明されて、こちらの希望を伝えることで注文が成立します。


そして「飲食店」であるにもかかわらず、凄いコンセプトがもうひとつ。
















それは、
















「食べ物の持ち込みOK」という点。


お店はドリンク類中心の提供に徹していて、そのメニューもふつうの品揃えではない点が「通」好みです(ex八宝茶、カシスジュース・・・・・)


 →「作家さん」モノだと思われます・・・。+1品付きはさすが名古屋エリア


ガラス張りの外の空間にもテラス席が用意されていて、度を超えた暑さ・寒さでない限り、open airの中で時間を過ごすこともできます(上の画像参照)。

至る所、随所随所に六浦さんの思い(センス)が反映されているのでした。

ここは非日常の時空のためのお店です(だから、○○○グになんか載ってほしくなかったですね)


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基礎データ

店名:あうら

場所:愛知県北名古屋市西之保清水田34

電話番号:0568-24-4100

営業時間:8:00AM〜6:00PM

定休日:木、第3金曜・土曜

公式ホームページ:http://www.coffee-aura.net/top.htm