内田修ジャズコレクション

2008年11月1日オープンした複合公共施設 “りぶら”
入館早々、おばさんに呼び止められた。
おばさんは手にアンケート用紙を持っている。

田舎者が上京時「アンケートにご協力ください。」と呼び止められて、足を止めそれに応対しているうちに、いつのまにか何かを買わされていたという経験−−−−
ありませんか。

3〜4月、田舎者が都会生活を始める頃によく被害が発生します(よね?)
ただ、それらは路上で声をかけられるという、公道上での出来事なので公共施設の中で、「それ」をやっちゃいけないはず(もし見つかれば即退場)

で、

おばさんはこうのたまわった。

「ここがオープンして3ヶ月なのですが利用者の方にアンケートをお願いしています。いろいろと見て回っていただいて、お帰りの際にお出しください。よろしくお願いいたしま〜す。」とのこと。

公共施設での利用実態調査ということか?

A4版2枚(表裏)合計4ページ分。
複合施設である故、多岐にわたる質問項目が続く。でも、気付くのは「施設で働いている人たちの対応を問う項目」が多い点である。

「ハコモノをつくりました。使わせてあげましょう。」という姿勢ではなさそうなのだ。

「ご利用いただいている皆さんに気持ちよく、使っていただくために、いま何が足りないのか教えてください。」そんなスタンスを感じたのでした。

がんばれ“りぶら”

で、
“りぶら”の一角に内田修ジャズコレクション常設展示エリアが開設された。


 ←MondrianのCompositionのようなデザイン。


 ←吹き抜けを大きく取ったロビー。


以前(1994年)、岡崎市に寄贈された内田修ジャズコレクションは岡崎市美術博物館に収蔵されていました。
数回、不定期に企画展が実施されていました(そのうち1回だけ、足を運んだことがあります)

レコードだけでも12000枚を超え、それとは別にレコード化・CD化されていない貴重な音源(オープンリールテープ)や、内田病院に設置されたレコーディングスタジオも再現されている。


 ←ここが「内田レコーディングルーム」


 ←「内田ミキシングルーム」


いちばんありがたいのは、収蔵されているレコードやオープンリールテープの音源をヘッドホンで聴くことができるブースが何カ所も用意されていることである。


 ←さすがに、直接は触れないようになっているディスプレイ。


LPレコード以前の10インチ盤(知っていますか? LPよりも一回り小さいやつ)、それもアメリカ盤・オリジナル(?未確認)!!
それからデジタルコピーしたものだとはいえ、アナログ盤のプチプチノイズも含め、再生されている。


 ←マニア垂涎の・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ←全所蔵アルバム・ジャケットをコピーし製本。


現在は中古レコード屋さんでしか入手できない(若しくは入手困難な)10インチ盤がクリアケースの中にディスプレイされ、回転扉のように、まわることで表と裏が共に至近距離でから眺めることができる(ありがたいことじゃ。特に裏面の英文解説などは、当時の状況を知る上で、さらっと読むだけでも「見ることができる」こと自体が、ありがたいのだ)


ここの「ありがたい」ところ。

@入場無料

A収蔵レコードデータベース検索可能

B上記Aのジャケット(表裏)のコピーが製本化(できればカラーコピーしてほしかった)→閲覧可能

C貴重な音源(レコード・オープンリールテープ)を聴くことが可能(テーマに沿って内容が変わるらしい)

D音声ガイダンス貸し出しも無料

E宮澤昭(ts:長野県出身、2007年逝去)のセルマーMK6の展示(個人的にファンなもので)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
基礎データ
名称:岡崎市図書館交流プラザ “りぶら”
住所:〒444-0059 愛知県岡崎市康生通西4丁目71番地
TEL:0564-23-3100(代表)FAX:0564-23-3165
開館時間:9:00〜21:00
休館日:毎週水曜日
駐車料金:施設利用者は3時間まで無料

PS 驚いたこと→内田病院閉院。