JBL C-38 Baron が現役で鳴っているというお店があるという。
Baronは1955(昭和30)年に発売された「足」付きのスピーカーで、2014年の「今」からみると、(アメリカ合衆国に「昭和」という元号はないんだけど)「昭和レトロモダン」的なお姿でいらっしゃいます。
メンテナンスしながら大切に使わないと、かれこれ半世紀以上の長きにわたって、音を出し続けることはできないでしょう。
で、
そのお店。
JR中野駅からブロードウェイを抜けて、さらに北上。徒歩約10分くらい。
(途中、中野ブロードウェイ内の店舗に引っかからずに、足を止めずに・・・・ですよ。)
もうこのあたりまで来ると商店「街」は途切れ、在っても幹線道路沿いにパラパラ、住宅地の中に点在といった感じ。
もう閑静な中央線沿線の住宅街へと変化しています。
さて、そのお店の名前は、
“rompercicci(ロンパーチッチ)”
中野通りにあるファミマを右折して100mほどの右手(南側)。
手作り感のある看板(+ワープロ原稿)にちゃんとJAZZの文字もあります。
昼どきのランチタイムメニューも用意されていて、午後のティータイムを経て、夕方からはアルコール類も提供。
営業時間は11:00−23:00と12時間にも及んでいます。
とうぜん、営業時間前の準備時間もあるし、終了時間後の後片付けもあるし、それらを加えると、軽く15時間くらいいってしまうのではないでしょうか?
働き者だなぁ、マスターとママさん(たぶん、ご夫婦?)。
ただ、雇用者が勤務時間と捉えている拘束される時間の感覚からすると、こーゆーサービス業の勤務形態は、「お客様」あってのショーバイなので、緩急がハゲしいのです。
めちゃくちゃ忙しいときとお客ゼロの時の落差。
(中には常時満席を営業時間中ず〜〜っと維持という店舗もありますが・・・・・・・。そーゆーお店では常に臨戦態勢のため「営業時間=緊張持続時間」なのでしょう。たぶん、精神的に疲れると思う。私はムリ。ただそーゆーのを喜びにできる人もいて、そーゆー人にとっては繁盛店は天職なのかも・・・・・・・。)
さて、ランチタイムにてひよこ豆と挽肉のドライカレーをいただきました。
→ひよこ豆って、茹でてそれだけで食べると栗みたいです。
→メニューも凝ってます(見やすい)。
ひよこ豆のほっこりほくほくのあとに、じわぁ〜〜〜っとくる感じが、辛い物好きの私にはとてもよろしゅうございました。
美味しゅうございました。
さてBaron手前のカウンター席が空いていたので、許可を取ってそこからご本尊スピーカーを、パチリとな。
ちゃんと「御御足(おみあし)」が付いております。
→そうです、ビックリマークに“JBL signature”の刻印。
ランチタイムでもしっかりとLPレコードをかけてくれていて、当時の音を当時の再生機器で再生する−−−−というconcept。
この行為自体がゼイタクそのものです。
ありがたや、ありがたや・・・・・・・。
当たり前なのですが、今ふうのHi-Fiではありません。
でも年配の方々にとっては、「懐かしい音」なのでしょう(自分もそれに含めようかどうか逡巡しました)。
会計を済ませて店を出る際、
「暑い中おいでいただき、ありがとうございました。」
の言葉。
いえいえ、「(こちらこそ)」と心の中で思い、少し会釈。
長く続けてほしいお店のひとつになったのでした。
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基礎データ
店名:rompercicci(ロンパーチッチ)
場所:東京都中野区新井1-30-6 第一三富ビル102
電話番号:03-6454-0283
営業時間:11:00−23:00
定休日:月曜日
公式ホームページ:http://www.rompercicci.com/