第8回 ジャズオーディオ・ディスク大賞を聴く会【愛知県・犬山編】に行ってきました。


 →毎年3月号は「前年のベストアルバム特集」


会場は以前「ジャズ批評」誌にも登場したことがあるコッツ・フィールド(犬山市)


 →幹線道路に面していないので、少しわかりづらい(誘導看板あり)。








「ジャズ批評」誌上に掲載されていたときのスピーカーではなく、マスターが自前でJBLとTADのユニットを組み合わせて製作した、DD66000似のエンクロージャーに納めたものが鎮座。





なんと、これ吸音材が入っていないのだとか(独自の音響理論をお持ちなのでしょう)

店内は【撮影禁止】のため、お店の公式ポストカードからご想像ください(↓)。





2013年のジャズオーディオ・ディスク大賞を決定した時の鑑賞会場は、吉祥寺のMEG

MEGのAvant-gardeと比べて、ゲストの藤田嘉明氏曰く、

「こっちのほうが(音が)いいねぇ。また違った鳴り方がする・・・云々。」

私はコッツ・フィールドへは二度ほど伺ったことがあるものの、「大音量」で鳴っていることはなく、音量は控えめでした。

というのも、お客様が「おばさま方」中心だったのですね。お話の邪魔になるような音量は控えていたのでしょう、平日の昼間でしたから。


16:00〜ボーカル部門第5位のアルバムから順番に「推し曲」を1曲ずつCD演奏。

(私は、ボーカルものが苦手なので、約1時間半は小休止。)




インストゥルメンタル部門

第5位 平林牧子 “Surely”

第4位 Michael Dease “Coming Home”

第3位(銅賞) Tan Tien “The Fourth Door”

第2位(銀賞) George Paczynski “Le Carnet Inacheve”

第1位(金賞) Roberto Olzer “Steppin' Out”

の順番で「推し曲」がかかりました。


金賞のRoberto Olzer “Steppin' Out” は2012年12月にリリースされたものなのに、結局2013年の1年間(〜11月まで)を通して、その後にリリースされた新譜の挑戦をことごとく跳ね返して、堂々の2013年の第一位−−−なのだとか。

藤田氏曰く

「この盤の録音担当ステファノ・アメリオは、過去においても金賞を別のCDで受賞していて、もう常連といってもいいくらいの実力の持ち主」

だそうです。


 →HMVのこちらでお買い求めください。


(演奏だけでなく、そこまで遡った情報をインプットしてから、個別データをつきあわせていくことが、「マニア」には堪らない快感なのでしょう。)

さらに、

「使用しているピアノですけど、FAZIOLIです。今、FAZIOLIは(人気が出てきていて、その評価も上昇中なので)ジュリアード音楽院でも、順次これに変わってきています。岸ミツアキは特注だし、スキマスイッチのピアノもこれを使ってるみたいです。」

「山中千尋もイタリアでFAZIOLIのピアノの中を見たんだそうですが、その構造からして、もう、違うらしいです。」

と、業界ネタをよくご存じ。

(「へぇ・・・。」知っていて聴くのと、知らないで聴くのとでは、もう「先入印象」によって、頭の中でその情報が一人歩きして、より深い「鑑賞」になるのでは・・・・などと勝手に思ってしまいます。野次馬なもんで・・・、私。)

この「大賞」は、ピアノトリオの上位入賞が常であるわけですが、もう「金・銀・銅」までくると、ジャズオーディオ的にその差は(ふつうの機器で鑑賞する程度では)無いに等しいと思うのです(ハイエンド機で鑑賞して、「差」や「特徴」を楽しむというオーディオ・ファイルの皆さんもおいでなんでしょうが、そーゆー方々はおしなべてご高齢の方が多いようです)。

20数名の参加でしたが、若い人(〜30代まで)は2〜3人。

あとは年配の方が殆ど。

ジャズオーディオはこーゆー層の皆さんが市場を構成している−−−ということを実感したのでした。


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基礎データ

店名:Cots Field(コッツ・フィールド)

場所:愛知県犬山市上坂町5−174

電話番号:0568−62−8139

営業時間:9:00−18:00(土曜:8:00−22:00、日曜:8:00−18:00)

定休日:火曜、第四水曜