★★ BLUE LIGHTS ★★
ジェリー・マリガン(bs)の名曲、名アルバム名からとったこのお店は、閑静な住宅街の中にあります。
大阪府枚方市東香里元町15-23。
京阪電車の香里園駅よりバス約10分。
東香里病院前下車 北へ2角目左へ徒歩3分。
まずTel 072-854-1633をしてから伺った方がよいでしょう。
蔦のからまるこのお店を「自作」されたのです。
奥村繁太郎(82歳)さんは、退職後、3年の歳月をかけ(お子さんと一緒に)手作りで50畳分のリスニングルーム(現在のこのお店)を建てたのだそうです。
とても(素人の)作品だとは思えません。
開店してから23年目となる今年(2004年)、『朝日新聞』5月24日の紙面に
「極上の音 存分に」との見出しで、6段抜きの記事として掲載されました。
ここでいう「極上の音」とは・・・・、
家の設計を【先ず、コンクリートホーンありき】からはじめた点に、そのポイントがあります。
自ら型枠を作ってそこに流し込んでつくったコンクリートホーン!!
それから家造りが始まっているのです。
(23年前の家の建築過程をアルバムで見せていただきました。それはもう、ただただ驚き!のひとことです。)
家の中にスピーカーエンクロージャーを持ち込んでから、セッティングするのとは順番が違うのです。
枚方市香里園にこのお宅を建築した当時は、まだまだ周辺は開発されておらず、竹藪の中の一軒家で、見晴らしもよかったことが伺えました(現在は、住宅街の真ん中です)。
スピーカだけではありません。
4ウェイのチャンネル・ディバイダーで、ダイナコやエクスクルーシヴをドライブしているこの配列は、壮観です。
具体的には、
http://www.kcat.zaq.ne.jp/aaamd908/audio.html
こちらを見てください。
奥、ガラード。手前、テクニクスsp10Uが共演。
私が伺った時は、先客の方が1名のみ。その方が店を出ると私だけの貸し切り状態となりました。
奥様の喜代江さんにお相手をしていただきました。
私のリクエストはいつものように、まず
これです。
録音状態はあまりよろしいとはいえないものの、マクリーンのアルトが冴え渡ります。
一人3枚までリクエストがいいということで、2枚目は自宅のステレオでは、なかなかよく鳴らない
“Bud Powell in Paris (reprise) ”をお願いしました。
このアルバムはピアノトリオなのに録音バランスが悪く、自宅のシステムでもベースの音がボーンボーンと定位しないで、鳴らすのにとても苦しんでいたものです。
それが、見事に収まっているのです。ステレオとして!
いやあ、吃驚(びっくり)。
そして3枚目は、大好きな
“still live”(Keith Jarrett trio)のA面を。
このアルバムの発売は、丁度LPとCDが併売されていた最後の頃でした。
私も両方持っていますが、聞き比べするというよりもLPの息吹を聴いてみたくなるのです。
このお店のホームページはお孫さんが作られたそうです。
それがなかなかセンスよくまとまっています。
ここです、入り口は。
ぜひ、お元気で続けていただきたいものです。また伺いますね。