★BASIE★
「一関詣」という言葉が、さる業界にはあるそうな。
岩手県一関市にある喫茶店“BASIE”。
ここに「詣でる」のである。
何のために?
そう、【ここの音】を聴くために、である。
オーナーの菅原昭二氏は、早大ジャズ研でドラムスを叩いておられた方。
ここのオーナーであるとともに、かつて“STEREO SOUND”誌に連載を持っておられました(ぼくとジムランの酒とバラの日々)。
内容はjazzとaudioに関してのエッセイ。
それが『ジャズ喫茶ベイシーの選択』という題名で講談社より発売されたのは、もう10年以上も前のことでしょうか?
既に文庫版になっています。
「レコード演奏家」。
聞き慣れない表現です。しかし、STEREO SOUND誌では大真面目に日本各地のそのような方々(アマチュア−趣味で音楽を聴いている人々))を訪問し、連載していました(菅野沖彦氏の造語らしい)。
普通、レコードはかけるもので(そして、聴くもの)、「演奏する」とは言わない。
しかし、レコードの中には演奏者のプレイが収録されており、それを忠実に演奏すること、それこそが「レコード演奏家」なのでしょう。
そのための血の滲むような努力。その経緯が上記のエッセイに何回か登場します。
ならば、行くべしということで・・・(実は今回が2回目。以前−10年以上前に私にとっての1代目preludeで行っているのでした)。
→昼間に行ってもオープン時刻がaboutなので、暗くなり始めだったら確実に開いています。
→この看板の文字“Basie”が有名です。
土蔵を改築。
珈琲一杯でこの音が・・・。
ここはJR一関駅に置かれた市内の観光ガイドブック、パンフレットにも必ず載っている名所です。
ここの凄みは次の言葉に表れています。
「ある特定の一枚の再生に限れば、ヨソに負けるかもしれないネ。でも、百枚位かけて評価をすれば絶対に負けないョ。ジャズ喫茶は、どんな録音状態の盤もそれなりに良さを引き出すのが腕の見せ所なんだ。ジャズキチが自分の一番大好きな盤に焦点をあわせてシステムの調整をするのとは、話が違うんだ。」
[現在店舗で使用しているメインシステム]
アンプ JBL SG520,SE400S
プレーヤー LlNN LP-12
CDプレーヤー SONY SCD777ES
スピーカー JBL 3wayスピーカーシステム
この矜持を我が耳で確かめ隊と思う人々が、「一関詣」をするのです。
基礎データ
店名:BASIE(ベイシー)
場所:岩手県一関市地主町7-17(JR一関駅下車)
電話番号:0191-23-7331
営業時間:12:00pm(このころ行ってもまだあいていないので2時過ぎ頃がいいかも)〜11:00pm
定休日:水曜