いつかは、M100が、現実化!

Accuphase M100
MONOPHONIC
POWER AMPLIFIER


このパワーアンプが発売されたとき(1981年)、私は大学生でした。
既にAccuphaseは社名をケンソニックから、アキュフェーズに変えていたと思います。そんなAccuphaseが満を持して発表したのがM100。

カタログで見る限り、とんでもない「化け物」だと思ったものです。
そのスペックは、以下のとおりです。

●M−100保証特性●

連続平均出力 800W  4Ω負荷
500W  8Ω負荷 ←何という!!このハイパワー!!
当時の常識を覆す破格のスペックでした。
国産で、ここまで徹底したものはなかったように思います。ハイエンドを自負する当時のアキュフェーズが「どうだ!」と商品化した様子が分かります。
250W 16Ω負荷
(20〜20,000Hz ひずみ率0.01%)

高調波ひずみ率 0.01% 4〜16Ω負荷
(0.25W〜連続平均出力間,20〜20,000Hz間)
IMひずみ率(新IHF) 0.003%

周波数特性 20〜20,000Hz ±0dB
(連続平均出力時,レベル・コントロールMAX)
0.5〜400,000Hz +0,−3dB
(1W出力時,レベル・コントロールMAX)
0.5〜140,000Hz +0,−3dB
(新IHF 1W出力時,レベル・コントロール−6dB)

ゲイン 27.8dB
負荷インピーダンス 4〜16Ω
ダンピング・ファクター(新IHF) 300(50Hz,8Ω)
入力感度・入力インピーダンス 2.6V(連続平均出力時)50kΩ
0.12V(新IHF 1W出力時)50kΩ

入力レベル調整 ステップ式アッテネーター
アッテネーション:0〜−20dB間1dBステップ
以降−23dB,−26dB,−30dB,−∞の25接点
誤差:±0.1dB以内
A補正S/N 130dB
(連続平均出力時,入力ショート)
100dB
(新IHF 1W出力時 入力1kΩ)
ロー・フィルター 10Hz,17Hz,30Hz,50Hz −12dB/oct

出力メーター 対数圧縮ピーク指示型 −60dBから+3dB及び
出力直読目盛
ディジタル・パワー・ディスプレイ 型式:8Ω負荷時のピーク出力をワット表示
表示桁数:3桁
表示範囲:レンジ切り替えにより0.001W〜999Wを直読
レンジ0.001:0.001〜0.999W
     0.01: 0.01〜 9.99W
      0.1:  0.1〜 99.9W
        1:    1〜  999W
ホールド・タイム:0.5秒,3秒,30分
周波数特性:20〜20,000Hz +0,−0.2dB
パルス応答誤差:100Hz 1波にて+0,−0.4dB

使用半導体 67TR,7FET,21IC,75Di
電源及び消費電力 100V,17V,220V,240V 50/60Hz
消費電力  無入力時       250W
        8Ω50W出力時  350W
        8Ω500W出力時 840W
寸法・重量 幅480mm×高さ232mm(脚含む)×奥行476mm
41.5kg


本物をみたのは、発売されてから数年後。
群馬県高崎市にある【主音求】というjazz喫茶においてです。
ここの音は、折り紙をつけてもいいと思います。
(残念なことに、M100の電源が入っていないときがあって、そのときは別のアンプ+スピーカーを使用しています。)
地方にありながら、がんばっているjazz喫茶のひとつです。

amp
Accuphase C240+Accuphase M100*2
sp
JBL Olympus
player
たぶん、Micro

だったと思います。

マスターの加藤さんは、レコーディングや写真も趣味という、私の理想とする趣味を既に実践されている方です。
加えて、自分の店でライブもしてしまうというプロモーターでもあります。
当然、店内にはグランドピアノが設置されていて、勿論 STAINWAY。
レコーディングは、その自分の店で行うライブを生録です。

一時期、珈琲豆の焙煎にもこだわっていたようですが、最近はどうなったのかなあ?
ここ数年は伺っていないし・・・・・。ああ、いきたいなあ。
でも、まだあるかな?

ここで過ごす時間によって、私の中でAccuphase M100は、「いつかはクラウン」のように、「いつかはM100」として醸成されていったのです。
しかし、Accuphase M100は、その後市場から姿を消し、あ、その前に私にそれを購入するだけの財力がなかったということもあります。

そして、幻の名機となったのでした。


そんな名機を、遂に入手!!
どこでどうやってって?
インターネットがあればこそ、だったのです。良い時代になったものですね。

しかし、アパート住まいの身ではこれを思う存分ドライブする訳にはいかず、購入後1週間で実家に持って帰りました(my audio room に置きっぱなし〜ああ、もったいねえ。でも消費電力が馬鹿にならないんですよ)。

で、現在のマイ・アパートには、sansui B2201を持ってきました。