Akustische und Kino-Gerate Gesellschaft m.b.H”→通称“AKG(アーカーゲー・毛)”


 ←このロゴタイプを知っている人は、そんなに多くない(はず)。


ヘッドフォンらしいヘッドフォンを見ることが少なくなってきている。

携帯音楽プレーヤー(これはNHK的表現、要するに“iPod”といいたいところなのだが、それでは商品名になってしまうので、NHKでは必ずこう表現しているのですね)は殆どがインナーイヤータイプのもので、昔風にいうとイヤホン型ですね(でもこれはモノラルで音質も悪かった。AMラジオ的レンジの狭さと音質で、音楽を聴くというよりもことばを聞き取ることさえできればいいという時代の産物でした)。

そのため耳穴の中に埋め込むようなかたちになり、耳を覆い、耳たぶから一切塞いでしまう密閉型ヘッドフォンなど、レコーディングスタジオ以外の場では、トント見うけられなくなっています(屋外でもごく希にオープンエアタイプのヘッドフォンをしている人を見かけますが、そんな人はよっぽどこだわりがあるのかもしれません。


→それは音質か、はたまた首から提げたときのシルエットがかっこいいと思うのかどうか−−そんなところでしょう、たぶん。


以前オープンエアタイプの名器ゼンハイザーHD414を紹介しましたが、今回は密閉型(のようでもあり、構造的にはオープンエアタイプでもあるという)ヘッドフォンの最高峰(→勝手に決めている?)AKG・K701です。


 ←スタンド付き(でもチョットちゃちっぽい)


Reference Headphonesと銘打つ!!


 ←耳に当たる部分のイヤーパッドが5565円だなんて・・・・・・・


AKGというと個人的にはレコーディング用マイクロフォンの分野で強いイメージがあり、現にそうなのだと思います。

音のインプットを押さえているということは、音のアウトプットの部分、それもメカニズム的にマイクロフォンと関連性がある製品=ヘッドフォンにも「いいものがありそう」的な期待が以前からありました。

ゼンハイザー博士のような傑出した人物による創業という訳ではなさそうなのですが、音楽の都Wien(維納・ウイーン)にある−Austria製である−−この一点だけでもそのブランドイメージはプラスに働いているものと思います。


実は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スピーカーと一緒でヘッドフォンも「ピン→キリ」なのですね。


100均shopの電器売り場から家電量販店、そして専門店(しかし売り場的には隅っこにあったり、地下だったり、アクセサリーコーナーの近くだったり・・・・)まで「ヘッドフォンは取りあえず置いてあります。」的な扱いにされそうな商品ではあります。


そんな中にあって、品質的に優秀で誉れ高い国産品オーディオテクニカstaxSonyDenon等には目もくれず、ノイズキャンセラーでブレイクしたBOSEにも一切関心を示さず、AKGを選ぶ自分は、子どもの頃に叶えられなかったものを「大人買いする心理」−−−これ以外の何者でもありませんでした。

実は衝動買いしただけあって、今の住宅で大音量のかわりとして、ヘッドフォンによる音楽鑑賞には使用していないのです。

→パソコンのヘッドフォン端子に繋いでいるなんて、“100均shopにベンツでお買い物”的利用とほぼ同じだと思います(泣・笑)。

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基礎データ
型番:K701
タイプ:オープンエアーダイナミックタイプ(外見は密閉型なんですけど)
周波数特性:10Hz〜39.8kHz(そんなところまで聞こえないって!)
感度(1mW):93dB SPL/mW
許容入力:200mW
インピーダンス:62Ω
入力フラグ:6.3mm/3.5mm ステレオプラグ
ケーブル長さ:3m
重量 (ケーブル含まず):235g
価格:オープン
ホームページ(日本語):http://www.harman-japan.co.jp/product/akg/k701_k601.html
ホームページ:(英語):http://www.akg.com/personal/K_701,pcatid,4,pid,1,_psmand,1.html