JBL Century Gold

JBL創立50周年記念のアニバーサリーモデルとして1996年に登場したCentury Gold。それを今の住宅に持ってきてあります。

←このプレート部分の腐食が進行すると、もう×××・・・。

あくまで記念モデルとして数量限定で販売されていたものと思っていたら、実は4年間の長きにわたって売られていたという(“Stereo sound”別冊JBL 60th Anniversary p236)。

その理由までは書かれていなかったが(一応、「大好評を博した」とある)、私が思うに、

@ 製品としての魅力にあふれ販売数が伸びていたので、ズルズルと記念モデルのはずが延長して販売するに至った。

A 価格設定(ペアで64万円)のために利幅が大きく、メーカーにとって「おいしい」商品だったので、販売打ち切りをせずに4年間も売り続けた

B 次のドル箱モデルまでの「つなぎ」的位置づけだったため、ロングラン製品化した。

C 新たに投入した技術を徐々に熟成するべく、スペックに表れない改良を続けていたため、製品寿命が長くなった

などと、思いを巡らしてしまうが実際のところはどうなのだろう?
というのも、中古市場での実勢価格が非常に低いのである(販売時定価の約1/3)

 3つのユニットはすべて新設計のため、故障したら修理はパーツの在庫限りで対応らしい(なくなり次第終了?)。

一応、オフィシャルのページはここらしい

ふつう50周年といえば区切りのいいターニングポイントだ。
それにあわせてそれ相当のもの=フラッグシップ機を世に送り出すと考えてもいいのだが、このサイズ(673*381*302mm)でのバスレフ型では、あのJBLを代表するモデルとは言い難い。
同年、4344のMkUが発売されてはいるのだが、アニバーサリーモデルとは言い難い。

50周年以前の40周年の時は、L101ランサーの復刻版といえるS101だったし、コンシューマー向けということを考えると、こんなかんじなのかなと、納得していた。

ところが10年後の2006年、JBL創立60周年記念モデルが大々的に発売された。製品ナンバーをみて再び驚いた。
DD66000

あのParagonがDD44000

 すでに伝説となった職人芸の世界の作品。その職人(Mr.Fred KATO)のリタイアとともに市場から1983年に姿を消すこととなった。

そしてProject EVEREST がDD55000。

 
これもでかい。外形寸法:横915×高1,410×奥行550mm。重量:145Kg。

というJBLの顔に連なる次世代モデルとしての位置づけに他ならないナンバーDD66000

オフィシャルホームページは、こちら
あちらこちらで絶賛されているようである。

「まあ、価格が価格ですから・・・・。」
といいつつ今の私のサラリーではとうてい手のでない高嶺の花(でも鳴らしてみたい)

スピーカーをいじり始めると、システム全体を見直さなくてはならなくなりオーディオ無間地獄におちていくことは目に見えているので・・・・。
さあ、どこかで立ち留まることができるのだろうか・・・・。