SOULNOTEを聴く


未だに一部のファンに根強い人気を誇る【NECのA−10シリーズ】のアンプ群。

コンピュータメーカーとしてのimageが強かったNECが本格参入したアンプの初代A-10は、「採算を度外視して」作った(いいですね、こういうの)とも言われるものの、そのデザインに私は全くそそられませんでした


シンメトリカルなdesignとつまみ類の無骨さは、その音質にも表れていたようですが、あのNECがその物量(と技術)を投入して10万円クラスの製品として発表したA-10は、それ以降基本的なstylingを変えることなく、A-10U→V→Wまでと続き、飛んでX、亜種のA-7、A-11も登場しています。


機会があり、A-10Vを入手しました。


 →この【A-10】のロゴデザインがちょっと私には?・・・・


案の定、powerスイッチの緑ランプは切れているが、他は良好のようで現在、【B&WのMatrix1seriesU】を駆動しています。


 →基本デザインは変更無し。右下に【TYPE V】と記載。


初代や二代目と較べて聴いたわけではないし、speakerとの相性もあるだろうから何とも言えないが、皆さんが仰っているような印象を私は、今のところ受けていません。

たぶん、他の組み合わせで試してみれば、またその本性(いい意味です)に触れることができるのかもしれませんが、今のところは「おとなしい」感じがします。





で、今回のSOULNOTEです。


A-10シリーズの後期に携わり、NECホームエレクトロニクス(オーディオ部門)の解散後は、Philipsへと渡り、【LHH series】を立ち上げ、その後現在のSOULNOTEに至るという技術者・鈴木哲氏を知って、興味がわいてしまいました


まず、SOULNOTEのアンプ(SA1.0)とCDplayer(SC1.0)を入手。


 →このロゴデザインで統一。


 →奥行きの短さ(24cm)は立派(狭い住宅向けには好評?)。


 →designもsimpleでシンメトリカル且つボタンの位置にも配慮。


 →唯一、この足が「痛そう!」(刺さってます!)



そのコンパクトさからは、想像できないくらいの解像度やパワフルさを感じます。繋いだspeakerがALR Jordanですからねぇ。それもentry S


entry Sはニアフィールドモニター的に使っていた頃もあったので、その頃の印象しかない身としては、「えっ、あのentry Sからこんなパワフルな音が!!!!!!(“!”は結構多くて10個くらい)」という第一音の衝撃でした。

これはきっと2000年代(それも2010年に近い、後半)の音といってもいいでしょう。
一応、アンプとスピーカーのスペックを書いておきます。

AMP(SA1.0)



CD player(SC1.0)




皆さんは平常時に聴く際のvolume位置は、時計の針でいうとだいたい何時くらいですか?

現在のこのシステムでは、何と12時


だからかもしれませんが、それが元気なspeakerのresponseを生み出しているのだと思います。(なかなかvolume位置をそこまで上げる事ってないでしょ?)

もし隣部屋に鎮座する【C29→MC2300→M9500】で同じことをやってみたとしたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

想像することさえ、怖い。

そういえば・・・・・・






















以前の勤務先におられたM元さん。







ご自宅にどえらい(?)speaker(機種、失念)を設置し、慣らし運転(エージングといいます)を数ヶ月した後、念願の音源に【チャイコフスキーの序曲「1812年」】をかけたのだという。

ご存じの通り「1812年」は、














































































大砲の号砲が鳴り渡るという名曲(!?)である。

それをかけてしまった。

果たしてどうなったか?
















近隣住民が一斉に飛び出し、

「何か爆発したのか?」

「何かが落っこちてきたのか?」

「何だ、何だ! 何が起こったんだ!」


という状況を生み出し、不安に陥れたらしい。


まあ、誇張も含まれている都市伝説のひとつとしていいのかもしれませんが・・・・。

でも本人はその音の再生のために投資して実現させたことなので、ご満悦らしかったのでした・・・・・・。




こういうタイプの人には、

「だったら、コンサートに行けばいいのに。」と言ってはいけません。
(言ってはいけないことになっているのです。)


記録されたものを再生する事に命をかける「レコード演奏家」なる肩書きもあったりするのですから(菅野沖彦氏が定着させました、しかし、この表現はやっぱり大袈裟です)。


閑話休題。


で、SOULNOTE

心ある販売店のみにしか置いておらず、でもその店舗では(意外と)積極的に試聴会を催したりしています。

ですので、心あるオーディオファイルor音のenthusiastの面々は、そういう場に出入りしているらしいのです。


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基礎データ

ブランド名:SOULNOTE
本社所在地:〒228-0803 神奈川県相模原市相模大野5丁目33番4号
親会社名:株式会社CSR(ここの取締役に鈴木哲氏がおられます)
SOULNOTE公式ホームページ:http://www.kcsr.co.jp/soulnote/

おまけ(この会社の・・・)

■[経営方針]
1.顧客に満足される商品を提供し続ける
2.同じ理念の基に集まった社員が作り上げる会社であり、経営は特定の企業、個人の下におかない
3.高品質を追求する
4.魂を入れた商品創りに徹する
5.仕事のプロセスの改善を継続する
6.自由で前向きな発想を持ち、やりとげる執念を持つ
7.迅速な行動をとる
8.夢を持ち想像力豊かで挑戦する勇気ある人を育てる
9.人間性を尊重し風通しの良い魅力ある職場をつくる

【4・8・9】番なんて、うれしい限りです。